新年明けましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いいたします、の心を込めて
新年姫はじめロイエドでございます。

ちなみに軽いコメディR仕様となっております。

それでは下スクロールでずずいとどーぞ♪


♪フリー配布終了いたしました、ありがとうございました♪




 




VS 
姫始まってますVer.




「!…いっ…」

ぼんやりと夢の中を浮遊してた俺は、いきなりの痛みに強引に覚醒させられた。



「おや、やっとお目覚めかな?」

「……大…佐?」

俺の真上に見慣れた恋人の顔。しかも、下半身に結構鋭い、痛み。

意識がはっきりするにつれ、割り開かれた両足と間に挟んだ体が自覚され

俺は明らかに起きている事態を把握した。



「あんまり気持よさそうに眠っているから

 このまま起きないのではと不安になってしまったところだ」

「……だからって、いきなり突っ込んでんじゃね…ぁあ…っ!!」

怒鳴ったはずみで腹筋に力が入り、

承諾も無しに我が身の中を犯すそれを締め付け

反動で勢いを増したロイの灼熱に俺は不覚にも呻く破目となる。

「起き抜けから積極的だな、鋼の。うれしいよ」

「違っ!俺の話を聞…っ…ん、んぅ…」

言葉の最後は強引に落ちてきた唇に奪われ、形にならず消えた。



抱き締められた腕も動きを塞ぐ胸も素肌で、それはもうお互い。

しかも、どうやら眠ってる間にも煽れられ続けてたらしい俺の肌は

しっとりと汗ばんでいて思い切り臨戦態勢。

抗議の声を聞く気もない男の手練手管に、やすやすと白旗を揚げそうになる。

が。


夜通しの行為に俺が気を失うように眠って、翌朝気づけば…

というこのパターンは決して初めての事じゃない。

第二ラウンドに持ち込まれれば、そのままその日はベッドの中で。

結局イーストシティに居る間中ロイの家から出れなかったことだってある。

最初に流されたのが悪かったのか、ここのトコ頻繁なこの展開を断ち切るべく

俺は断固抗議を続ける事とした。



だって今日は新年一日目。諦めるには早すぎる。

一年の計は元旦にあり、なんだから。





「ど…どうして、人が意識ない間に…そういう…っ」

ようやく口づけを外し荒い呼吸のまま問いかければ、

返ってくるのは平然とした言葉。

「どうして?愚問だな、鋼の」

傍に愛しい人が居れば抱きたくなるのは当然だろう?と。

「だからって…知らないうちになんて…俺はダッチワイフじゃねぇ!」

「あたりまえだ。そんな埒もない人形とは違って

 寝ていてもちゃんと反応を返してくれるからな。…こんな風に」

「ひぁ…あんっ」

にっこり笑いながら繋がった箇所を指先でくるんと撫でられ

背筋がゾクンと反り返った。

論点はそこじゃねぇだろうが?

上げたい抗議の声も吐息に飲み込まれる。ちくちょう!



「そんな可愛い声で啼いてくれるのだから、我慢しろというのが酷な話だ」

「…んな、勝手…なっ…あ、ぁ…」

思い切り深く繋がってるままの状態でゆっくりと腰を回されて、瞼の裏が白く光る。

やばい、このままじゃどんどんこいつのペースに嵌められてく。

そう頭は思うのに、散々付き合わされた身体は意に反して熱くなって

銜えこんだ最奥がヒクンと蠢き始めたのを…感じる。

それは当然ロイにもダイレクトに伝わってる筈で……。

「もっ…」



悔しい。

…なにが悔しいって、半分どこかで抱かれたがってる自分が居る事で。

どうして俺はこんな意地悪な男が好きなんだろう。

そんな理由、誰よりもわかってるけど。



大好きな大きな手が、そっぽ向く俺のほほを撫でる。愛しそうに。

ずるいよな、こんなときに、優しい。



頬から首筋に降りれば途端その動きは性的なニュアンスを帯びて。

軽く触れて離れ、また戻る。

そのたびビクビクと反応して俺の足はシーツに大きな波を描いた。

「あ、…ふ、ぁあ…っ、ん…あ、…やぁ…」

不自然なほど動きを止めたロイ自身はまるで埋め込まれた玩具のよう。

熱く…硬いのに、いつものようには決して俺を翻弄せず、

そのことが却って存在を意識させてうずうずと落ち着かなくさせる。

「あ、…あ、ロイ…ぃ」


俺が陥落しようとした、その時。


「アルフォンスだがな」

アル!?

不意打ちの台詞に意識が一気にクリアになった。

そうだ、アル。

昨夜は司令部の皆と、忘年会から新年会に突入した宴会で。

強引に俺はロイの家に、アルは…アルは?

「アルフォンスはハボックの家にいるから安心したまえ」

いった後ふと視線を上げ、いや今頃はブレダかと言い直す。

「……どゆ、こと?」

マヌケな質問だと思う、このタイミングで。我ながら。

だけど返ってきた視線は思いのほか真面目なそれで。

「眠れない、と…言っていたろう?彼は…」

そうだ、眠れないと、夜が辛いと。

そんなこと、相談…というか、強引に聞きただされた事があった。

確か以前ここに泊まった時。



止まる事を知らず3日目に及ばんとした行為にいい加減参った俺は

アルの元に帰ると宣言した。その時理由を聞かれ…。



「覚えてたんだ…?」

あたりまえだろ、と笑うとまた言葉を捜すように。

「あれから考えていたんだ、彼は本当に『眠れてない』のだろうか、と」

「アルは嘘なんかつかねぇよ」

「そういう意味でなく、ね」

本来眠りというのは肉体の疲れを取るとともに、記憶を整理するためのものだ。

肉体の疲労がなくとも頭脳にも『眠り』は必要。

「そうでなくては自分が得た情報が統合できないからね」

だがアルフォンス君にそういった記憶の混乱は見られない。

「つまりどこかで、意識せずすべての感覚から入る情報を遮断し

 『眠り』に極めて近い状態を作っている可能性は高いと思ったんだ」


なるほどね、相変らず鋭いロイの考えに俺は少し感動する。

だけど、ずっと腕立て伏せで辛くないのか?

俺、そろそろ足の付け根、痛いんだけど。



「そうかも、だけど…なんでいまそんな話…っ!…ぁ」

話するんならとりあえず抜いて欲しい、と訴えようとしたら

先を読んだかのように俺の中でロイが動かされ、引きづり戻される。

「ひゃ、あ、あ…あんっ!」

ゆるゆると先端ギリギリまで引き抜いたところで、一気に入ってくる…熱の塊。

くちゅん、と音が響いたのは、多分気のせいじゃない。

半分痺れた股の付け根に、別の痺れが走る。…も、やだ。


「あ、ぁ…ん、うん…あ、あ…」

「それなら、毎晩誰かがつきあって強引にその状態を作らなければ?」

強引?…そりゃあんたの、って……何の話?いきなり。

もうすこしで溢れそうな先端にロイの硬い腹筋があたって…

それだけで持ってかれそうなのに。

どうしてアンタはそんな風に…胸とか弄りながら平然と喋れるんだよ!?

流されて俺だけ喘がされて…悔しいのに開けば吐息しかでない唇。

「は!…ぁ…あぅ…あ、あ、あ…」

「アルフォンス君の意識が情報を整理しきれなくなったら…どうなる?」

あ、アルの話だ。そうだ、眠れないからって…

浮かぶ考えはふいに激しく突き上げられ始めた快感に弾かれ、形にならない。

「あ、あ、あああっ!…や、そこ…っ」

「そうしたら、気を失うように『眠れる』かもしれない。そう思ってね」

だから部下の皆に話して、交代で毎晩付き合うよう頼んだのだよって。

そんな風に笑っても、絶対脅したろ、あんた。手袋つきで。

「なっ…あ、ぁ…!そ、れじゃ…ひぁん、ぁ…アル…」

「だから弟くんのことは安心したまえ」

「は、あ、あああ、あっ…あん、あ…」

全っ然安心なんか出来ないんですが!?



頭のどこかで考えてても全然言葉になんて出来ない。

こんな状態でなきゃ、結構感動したかも。

実際少し驚いたよ?

大佐がアルのことそんなに気に留めてくれてるなんて、さ。

だけど。



「や、ぁ…っ!あ、そこ、だめ、だめだ…あああ、ん…」

激しく身体を貪られながら聞くその話は、そのまま恐怖の宣告。

だって。

それって、結局、要するに、つまるところ。

その間中、俺はアンタに抱かれてろ、と。そゆ事に他ならず。


「あああーっ!!」

いちばん深く突き上げられ、意識も快感も一瞬に弾けた次の瞬間。

耳元で呼ばれた名とともに

俺は熱い飛沫をその身に受けとめたのだった。






「…で、なにがご不満なのかね?」

「……不満はない、けど…」

「けど?」

「けど、条件がある」

いちおう聞こうか、と、一度目の終わった余裕でロイが俺を覗き込む。

「…新年だし、アンタの休暇に付き合ってやる。ただし…

 縛るのも怪しげな薬も道具も、酒や食べ物その他一切そーゆーの無しでだ!」

面白そうな視線に言ってるほうが情けなくなる。

でも、このくらい言っとかないとアルより俺の方が先にダウンしちまうから。絶対。

なのに事欠いて、あいつが言うことには。

「その位で良いのかい?」

されたこと思い返すけどそれ以上出てこない。

だけど相手はロイ・マスタング。どんな隠し玉持ってるかもわからないから。

「……とーにかく!普通の!まともなの!…なら付き合ってやる」

「…了解した」 にっこり。

「じゃ……どうでもいいから、そろそろ、抜けっ!!このばかっ!」



そんな俺の叫びが、第2ラウンド開始のゴングだった。

 

ちゃんちゃん♪


新春ロイエド姫はじめでした。
この後エドがどう「普通」ので虐められたかは
皆さまのご想像にお任せいたします、ふふ。
今年もこんなYULICAですがどうぞよろしくVv




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新春」はつエッチ

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